シリーズインデックス:人を生かす経営II

【第5回】お客様・会社・社員の「三位一体経営」(株)野田屋 社長 野田 勝廣氏(京都)(2008.03.05)

 野田社長 お客様・会社・社員の「三位一体経営」
(株)野田屋 社長 野田 勝廣氏(京都)

 日本で最初の中央市場として開設された京都中央卸売市場。ここに、本社・店舗を構える(株)野田屋(野田勝廣社長、京都同友会会員)は、京都の料亭やホテルなどに山海の珍味をはじめとする料理用の食材を届けることを通じて、料理人さんを支え、人々の「心」と「食」に満足をもたらすことを使命のひとつとしています。

突然の社長就任

 店舗風景  野田氏の社長就任は、先代社長である父が急逝した2000年の秋。営業一筋だった野田氏が即座に社長を継ぐことができたのは、同友会に参加してつくった経営指針があったからです。その数年前から一人で準備してはいたものの、机の中にしまい込んだままになっていた指針書を取り出しました。「これで社員とひとつになれれば会社は維持できる」と考え、経営者としての本格的な取り組みを始めました。
 以来、業績は順調に伸びました。野田氏は、「経営指針書によって、今日、明日、今月、今年やらねばならないことが明確になり、社員みんなが自覚的に行動するようになった。先代のころは、これが社長の頭の中だけにあったんですね」と振り返ります。

自主的な勉強会で営業力向上

 社内で「経営指針検討会」が定着する中、3年前のグループ討論で「営業マンに商品知識の差が出ている」と問題点が出され、社員の発案で「食材勉強会」がスタートしました。扱っている食材の基礎知識・調理法・健康との関係・薬効などについて、毎月2回、社員が調べてまとめた内容を報告しあっています。勉強会によって営業の提案力が向上するとともに、この蓄積が作り上げたファイルは、料亭などからもコピーがほしいと要望がでるほど高い評価を得ています。

お客様・会社・社員の循環をつくる

 社員と共に  野田屋では、お客様・会社・社員の「三位一体経営」で、社員の働きがいを生み出すことを重視しています。お客様が喜ばれた結果を、会社には利益として、社員には待遇の改善として還元することを徹底し、社員の向上心が生み出す結果がお客様に役立つという循環です。近年お客様から、「野田屋さんの社員さんは生き生きしているね」などの評価をいただくことが多くなったのも、この循環の現われのひとつだと野田氏は考えています。
 社長就任以来、社員と共に新しい目標にチャレンジし続け、今は中国の日本料理店を対象に上海進出を準備中の野田氏。「安心して中国へも行けるのも、信頼できる社員あってこそ」と笑顔で語りました。

会社概要

創 業:1959年
設 立:1977年
社員数:20名(男14、女6)
資本金:1000万円
年 商:7億6400万円
業 種:料亭・ホテル用の山菜・海産珍味、料理用素材、料理用半製品等製造販売卸
所在地:京都市下京区朱雀宝蔵町34
TEL:075-311-1155
FAX:075-313-3535
URLhttp://www.nodaya.co.jp

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