シリーズインデックス:人を生かす経営II

【第17回】社員に安心して働いてもらうため~20年目の一大決心―(株)丸友建設 社長 高橋 友二氏(埼玉)(2008.05.28)

 高橋社長  (株)丸友建設(高橋友二社長、埼玉同友会会員)は、注文住宅の設計・施工、分譲住宅、リフォーム工事を手がける会社で、埼玉県越谷市にあります。最近では自然素材にこだわりシックハウス(室内空気汚染)対策にも力を入れています。

経営指針づくりに再チャレンジ

 高橋氏は2004年に埼玉同友会の、経営指針づくりに臨んだものの途中で挫折。退路を断つつもりで2007年度の経営指針づくりに再チャレンジしました。「忙しいからビジョンが描けないのではなく、描けないから忙しいだけ」という資料を机の前に張り付けていましたが、見てみぬふりをして3年が過ぎていました。

社員の暮らしを守りたい

 施工実績  同社は法人化してから20年目です。創業時はバブル時代であり、断らなければならないほど仕事が入る状況でした。依頼される建物を工期内にクレームを少なく仕上げるように心がけるだけで、経営にさほど苦しむことはありませんでした。

 しかし数年前、建築着工数が右肩下がりで、以前の商法ではもう通用しないことに高橋氏は気づきました。「このままでは、会社が倒産するのではないか」との思いで、半年間の経営指針づくりに真剣に取り組みました。「今までは場当たり的なやり方で経営をしてきましたが、これからは先の見える仕事をしなくてはいけないと経営指針づくりで痛感しました」と高橋氏は振り返ります。「社員にいい暮らしをしてもらうためにも、安心して働いてもらうためにも」、経営指針を作成し、実践していくことを決意したのでした。

 現在、仕事量が減るなかで新しい取り組みが急務になっていると考え、現場管理者が現場の近隣を回り、仕事を確保すること、あるいはクレームがあったときに処理をするだけでなく、逆に付加価値を提案するといった取り組みを進めようとしています。また、環境、健康、安全に消費者の関心が高まっているなかで、建物に今以上の工夫が必要となっています。中古住宅を改装したものをモデルハウスとして利用することや、賃貸収入など安定した経費を確保することを10年以内の目標にすることを考えています。

定着、実践が課題

社屋外観  「社員たちに年に一度は海外旅行をさせてあげたい」と語る高橋氏。海外旅行は今後、同社を支えていく社員にスキルアップしてもらうための一環と考えています。社員研修を多くして、同友会の社員研修も活用するとのこと。これまで仕事の確保は高橋氏が主に担っていましたが、これからは社員一丸となって力を合わせたいと考え、意識の共有に特に力を注いでいます。

 経営理念は形になっていなかったものの、すでに考えはまとまっていたため、具体化するのに苦労しませんでした。経営計画書を社員に配布し、毎朝の朝礼では理念を唱和。当初、社員は「また、社長が勝手なこと言っている」といった感もありました。「理念の定着と実践が難しいですね」と苦労を語る高橋氏。しかし、今後の経営計画書には、各社員の行動計画なども盛り込み、社員とともにつくり上げ、共有していくことを目標に「3年掛かるかもしれないが、挫折をしないで経営計画書を仕上げるつもりです」と決意を新たにしています。

会社概要

設 立 1986年4月
社員数 7名
資本金 1000万円
年 商 7億5000万円
業 種 注文住宅の設計・施工(鉄骨造り、木造住宅、2×4住宅)、
     分譲住宅、リフォーム工事
所在地 埼玉県越谷市新川町1-463
TEL 048-989-2444
FAX 048-989-5962
URL http://www.marutomokensetsu.co.jp/

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