シリーズインデックス:わが社の経営理念

【第15回】タカラジェンヌから六代目経営者へ 赤城フーズ(株) 常務取締役 遠山 昌子氏(群馬)(2013.07.31)

遠山常務 赤城フーズ(株) 常務取締役 遠山 昌子氏(群馬)

店内  群馬県の県庁所在地、前橋市で創業120年を迎えた赤城フーズ(株)(遠山昌子常務、群馬同友会会員)は1893年、漬物を中心とした製造小売業として創業、現在の主力商品である「カリカリ梅」は1971年に同社で開発、販売が開始されました。

同友会・「経営指針をつくる会」との出合い

 6代目となる遠山氏は、子どものときからの夢をつかみ宝塚音楽学校へ入学、タカラジェンヌとして舞台に立ち、厳しくも充実した日々を送っていました。ところが後継者がいない社内で孤軍奮闘する父、会社の行く末を案じている病気療養中の祖父の姿を知りました。自分の夢を応援してくれた家族を思うと「このまま宝塚を続けていたら必ず後悔する」と、祖父の具合が悪くなったことをきっかけに退団を決意、家業である赤城フーズ(株)へ入社しました。

 知識も経験も無く入社した遠山氏は、通信制の大学で経営の基本を勉強し、異業種交流会があると聞けば東京まで足を運び積極的に参加しましたが、どれも地域や事業規模の違いから実践で生かせずに悩みはふくらみ、改善できないままの問題に焦るばかりでした。
 
そんなときに紹介された群馬同友会の「経営指針をつくる会」で、「自分が抱えている問題を解決できる!」と迷わず同友会へ入会し、さっそく参加しました。1年目は老舗ならではの創業者が既にいない、まさに「一からのスタート」でしたが、サポートしてくれる仲間、先輩経営者のアドバイスもあり「赤城フーズらしさ」を取り入れた経営理念「笑顔の伝承~200年企業を目指して~」が生まれました。また、継続して参加することで、苦手だった数字も分かるようになり、「2年目には決算書の数字から会社の状況を理解することができ、自身の成長が感じられました」と遠山氏は言います。

経営指針づくりから見えてきたもの

   「経営指針づくりに参加し、経営理念を社員へ伝えることで、自分の行動・言動の責任の重さを感じることができました」と遠山氏。また、自分が行動を起こし、変わり始めたことで、その姿を見ている従業員からも意見が積極的に出るようになり、社内の空気が変わっていきました。経営指針の社内への浸透については、徐々に取り組むやり方で、経営者だけが先を進むのではなく、社員がついてきているか、振り返りながら進めています。

 「今はまだ指針を発表しただけで経営指針書を社員に配ってはいませんが、3年目の今年は配れるようになりたいです。社内だけではなく、対外的にも自信をもって見せられる経営指針書をつくるのが今期の目標です。『経営指針をつくる会』に参加して、改めて同友会に入会して良かったと思います」と経営指針作成の意義を感じています。

 「自社の問題点も夢も明確に見えてくるので、進むべきルートが示されます。同じ悩みを既に乗り越えてきていて、私が悩んでいればアドバイスをくれる仲間がいます。忙しくて参加できないという経営者もいますが、時間を作り参加するだけの価値は間違いなくあります。できることなら社員とともに参加し、経営者が何をしたいのか?何を学びたいのか?ということについて、意識の共有ができれば今後の展望も広がるはず」と、最近では遠山氏自らの経験を積極的に、会内外へ伝え広めています。

 「経営指針をつくる会」によって抱えていた問題の解決は進み、経営理念にもある200年企業を目指し、「伝承」に重きを置いて経営者の道を進む遠山氏。「まだ結果が出たとは言えません。種をまいたところです。芽が出て花が咲くことを信じて、経営指針を中心に会社づくりを進めていきたいです」と笑顔で語りました。

経営理念

「笑顔の伝承」~200年企業をめざして~

1. 美味しさと共に、感動をお届けします!
2. 共に働き、共に育ち、人間力の向上と幸せを実現します!
3. 地域に根づいたモノづくりを行い、地域と共に発展します!

会社概要

創 業:1893年
資本金:2,000万円
事業内容:カリカリ梅を中心とした食品の製造・販売
従業員数:30名
所在地:群馬県前橋市上大島町84
TEL:027-261-2341
FAX:027-261-0330
URL:http://www.akagi-foods.co.jp
E-mail:info@akagi-foods.co.jp

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