シリーズインデックス:経営革新する元気印企業

【第5回】洗浄の可能性を追求して(株)日乃出 社長 古郡 登氏(群馬)(2008.09.03)

 古郡社長 (株)日乃出 社長 古郡 登 氏(群馬)

 (株)日乃出(古郡登社長、群馬同友会会員)は1985年創立、機械部品の洗浄、組み立ておよび輸送を業務としています。「プレスした部品に油が付いているのをただ取ればいい。ごく単純な仕事」との友人の勧めで始めた機械部品の洗浄でした。ところが、当初は全くの素人だったため製品がすべて不良品になってしまい、何度も取引先に謝りに行きました。切断した鉄板の断面は何も表面処理していないので油を取ればサビがでてしまうのでした。

「このままではダメだ」

 社屋外観  「このままではダメだ」と思い原因を究明すると、現在の設備では100%不良品になるという結論に。そこで新設備を導入し、本格的に「洗浄」分野に挑戦する決意を固めました。最近では2004年3月にISO14001を認証取得。金属部品表面洗浄処理のほか、ポリ容器洗浄、塗装膜のはく離、金属等のさび取りなども手がけ、環境に配慮した洗浄方法を常に視野に入れながら、オンリーワン企業を目指しています。

「洗浄」の限界に挑む

 群馬同友会には1990年に入会、群馬同友会30周年記念フォーラムの際の、飴久晴氏(コーセル(株)会長)の講演が特に印象に残っています。「中小企業は一つのことをこれ以上深く追求できないと思うくらいまで取り組むことが必要。そこまでできたら初めて次の仕事に着手するのだ」という指摘に感銘を受けた古郡氏、自社でより精度の高い洗浄を可能にし、環境面においても最高レベルを目指して取り組んできました。

モノの見方が変わる学び

 工場風景  1997年に群馬同友会の「経営指針をつくる会」に参加。「会社が会社らしく変わっていっていくことを実感できた」と言います。経営指針のセミナーには社員にも出席してもらいました。参加した社員がモノの考え方・見方に変化が見られ、社員でありながら経営者的な視点で見られるように変化したのには驚きました。それを受けて現在では、社員教育にも経営指針の勉強会を取り入れています。

 「今までは自分が『管理する』立場で作ってきましたが、それでは従業員の自発性を奪い、状況対応力を低下させてしまう。任せることで従業員の成長を図りたい」と語ります。

幹部社員とどう育ちあうか

 創立から23年目、最初の10年は無我夢中、次の10年は持続の努力を続けてきました。しかし今まで通りのやり方では行き詰まりを感じるという古郡氏、「ここからはもう一度原点に戻って再出発を図るつもりで取り組んでいかなければならない。経営環境はどんどん変化している。一昔前なら好不況の波があって我慢していれば景気がよくなることも期待できた。けれど今は違う。下手をすれば経営も成り立たなくなってしまう」と言い、特に幹部社員と共に育つことを課題と考え、取り組んでいます。

 社名変更、株式会社化、組織体制の改編も行い、古郡氏の挑戦はさらに続きます。

会社概要

創 立:1985年
資本金:1000万円
社員数:27名(パート含む)
年 商:3億6000万円
業 種:機械部品の洗浄、組み立て及び輸送
所在地:群馬県伊勢崎市日乃出町948-1
TEL:0270-23-7765
URLhttp://www.kk-hinode.co.jp/

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