
(株)山水花園 代表取締役 山﨑 浩一氏(埼玉)
埼玉県のほぼ中央に位置し、東西南北を川に囲まれた水資源豊富な川島町で花卉販売や農業を行っている(株)山水花園(山﨑浩一代表取締役、埼玉同友会会員)。埼玉同友会の社員教育委員長に就任して2年目となりましたが、自分の経営はまだまだと他の委員会にも参加し謙虚に愚直に、三位一体の企業づくりを学んで実践しています。
同友会での社員教育の学びを実践

同じ生花を扱う事業を昔ながらに行っていた父親に反発し独立、それから約10年間経ったある時、自分も同じようなブラックな会社運営をしていたと、気づいたそうです。ちょうどそんな頃に、縁あって同友会を紹介され入会。そこから待遇改善、高齢者や障害者の短時間労働での柔軟な雇用、高校生の新卒採用も始めました。現在は、70代の方も週1日から働いています。
しかし、職場環境を改善したにもかかわらず、初めて採用した新卒の社員は1年2カ月ほどで退職してしまいました。これを防ぐためにどうすればよかったのか同友会仲間に積極的に聞き、仲間の経験が学びになりました。
今振り返ると、社員教育委員会での教えを実践したつもりでしたが、教える立場の社員が疲弊してしまっていました。ただやっていただけで、自分も、教える社員も、教わる社員も何のためにそれをやるのかわからないままで、目的を考えていなかったのです。
自分の独断で進めたり、スタッフに任せっぱなしで失敗してきた歴史から、今では社員に意見を聞くことを心がけています。
失敗を恐れず、まずはやってみる

経営指針づくりセミナー受講中の外部環境分析や10年ビジョンの検討で、生花に関わる業務だけではこの先の経営が厳しくなること、また花を出荷していた地域のスーパーや直売所から野菜の生産者を紹介して欲しいと言われていたことから野菜の生産に踏み切ることにしました。
町役場の職員に声かけをしたらとんとん拍子に話が進み、廃業する近所の苺農家の土地を引き継いで2020年から苺の生産を始めました。ただ、指針づくりセミナーのサポーターからは「10年ビジョンを考えている最中なのに計画性がなさすぎる」と、お叱りを大いに受けました。
それでも、今では米やきゅうり、とうもろこしなど野菜の栽培へと手を広げ、地元で15年くらい使われておらず古くなったビニールハウスを借り、自分たちで修復して活用しています。近所の人も通るのが怖いと言っていた場所だったため大変喜ばれたそうです。耕作放棄地の拡大、農業従事者の高齢化や後継者不足が課題となっている現在、結果的に解決に向けた行動となりました。
地域になくてはならない会社にしたい

会社設立時の、「地元の子育て中のお母さんたちでも働きやすい職場をつくりたい」という希望から始まり、失敗することもありますが、栽培している苺を使い障害者雇用で栽培から加工販売まで行えるジェラート屋を始めたい、障害者のグループホームを始めたいとどんどん夢が広がっています。
まずは地元のお祭りに協賛したり出店したり、中学生や特別支援学校の職場体験の受け入れをし、身近なところから地域とつながっています。
| (株)山水花園 | |
|---|---|
| 設立年 | 2009年2月 |
| 資本金 | 300万円 |
| 従業員数 | 社員5名、パート11名+繁忙期パート4名(農園含む) |
| 年商 | 1億円 |
| 事業内容 | 生花生産販売、生花鉢物卸売業、農産物生産 |
| 住所 | 350-0145 埼玉県比企郡川島町出丸本53 |
| 電話番号 | 049-291-0325 |
| URL | https://sansuikaen.com/ |










