シリーズインデックス:若者がいきいき働く企業へ

【第27回】共に学び皆が一つになる(株)世起 代表取締役社長 今村 暢秀氏(愛媛)(2014.10.31)

今村社長 (株)世起 代表取締役社長 今村 暢秀氏(愛媛)

商品群  (株)世起(今村暢秀社長、愛媛同友会会員)の経営理念は、「私たちは昔懐かしい日本のお菓子文化を伝承発展させます。私たちは美味しく食べる楽しみを提供します。私たちは時代の変化に対応し、共に学び成長します」というものです。この経営理念は、今村さんが3年間にわたって愛媛同友会の「経営指針成文化セミナー」を受講して成文化したものです。当初は社員に受け入れられるかどうか不安がありましたが、じっくり時間をかけたおかげで言葉の1つ1つの意味について説明をすることができ、今では毎日の朝礼で唱和をしています。

社員とともに学ぶ社風づくり

 今村氏は当初、同友会での学びを積極的に社員に伝えるようにしていましたが、すべてをうまく伝えることはできません。そんなとき、「例会やセミナーに社員と一緒に参加したらいい」という先輩会員からのアドバイスを受けました。先ずは1人の幹部社員に的をしぼって声を掛け、「同友会大学」に一緒に参加しました。「一日の仕事が終わってから勉強に行くのですから、最初は嫌だったのではないかと思います」と今村氏は言いますが、その幹部は自分のスキルアップを実感して、他の幹部にも受講をすすめるようになりました。そして、翌年には幹部全員で参加することができたのです。

 この体験がきっかけとなり、今村氏は同友会の学びの場に、若手社員や幹部と一緒に積極的に参加しています。2014年度の愛媛同友会合同企業説明会では、2012年度に合同入社式に参加した若手社員が、今村氏と一緒にブースに入り、来場した学生の皆さんに自社のPRを行いました。

 「社員と一緒に学ぶ中で、自社の進むべき方向・指針が明確になってきました。また、社員一人ひとりが夢や理想を持っていることも分かってきました。それを引き出してまとめていくということが、経営指針の成文化ということなのだと実感し、その後も毎年、社員とともに経営指針成文化セミナーを受講して見直しを行っています」と今村氏は言います。

新卒採用に対する想い

 同社では、2005年に新卒者を採用しました。幅広く活躍できる社員を一から育成しようということが狙いで、地元の高校から3年続けて採用しましたが、実際にはずっと製造現場の仕事をさせている状態でした。工場の仕事を覚えた後は他の部署に異動させたかったのですが、なかなか社内の理解を得ることができなかったのです。そうこうしているうちに1人の寿退職を機に、他の2人も相次いで退職してしまいました。

 その後3年間は新卒採用を見合わせていましたが、「会社の未来を考えると人を育てることが大切」であると一念発起して、2011年に新卒採用を再開、1人の入社が決まりました。このときには事前に全社員に対して、「会社の未来のための人材育成を念頭に置いた採用である」ということを説明し、育成プログラムも作成・公表しました。現在、そのときの新入社員はそのプログラムに沿って働いています。翌年にも1人を新卒採用して育成中です。「新入社員が入ることで、他の社員も今まで以上に力を発揮してくれているように感じます」と今村さんは新卒採用の持つ価値について語ります。

合同企業説明会の様子  2014年度の愛媛同友会合同企業説明会では、多くの専門学校生・大学生が同社のブースを訪れました。これまで、「うちに大学卒生が興味を持つとは思っていなかった」という今村氏でしたが、若手社員とともに企業PRを行い、すぐに会社訪問日を設定して学生のフォローを行いました。その結果、入社試験にまで結びついた学生もおり、「1人には内定を出すところまできました」と手応えを感じています。

これからの展望

 「会社としてこの数年で大きく発展したと思っています。今まで協力体制のないバラバラだった会社が、今は同じ方向に向かって進んでいます。これは、同友会で気づいた社員とともに学ぶ社風づくりと、新卒採用に起因していると思います。現代は変化の時代です。どんなことが起きても乗り越えられるような会社にしていきたいと思います。それは全社一丸となって進んでいくことです。1人の100歩よりも、100人の1歩が大切だと思っています」と今村氏は語ります。

会社概要

設 立:1970年
資本金:1,000万円
事業内容:菓子製造
従業員数:35名
所在地:愛媛県伊予郡松前町北川原1240-1
TEL:089‐984‐6658
URL:http://www.seiki-net.co.jp/index.html

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