カワモト・マニュファクチュアリング(株)代表取締役 中野 幹生氏(大阪)
カワモト・マニュファクチュアリング(株)は大阪市淀川区三津屋にある機械部品製造会社で、代表取締役の中野氏(大阪同友会会員)は「家族に誇れる職場づくり」を経営理念に掲げ、2021年に新工場を建設するなど、日々、会社の発展・改革に取り組んでいます。そして、2022年11月にカワモト・マニュファクチュアリング(株)の新規事業であるベビーカステラ屋「京都すずなり屋・十三(じゅうそう)かなめ店」を開業しました。なぜ異業種であるベビーカステラ屋の経営を挑戦することになったのか中野氏に話を伺いました。
京都すずなり屋・十三かなめ店について
2022年11月に十三にある十三フレンドリー商店街にベビーカステラ屋「京都すずなり屋・十三かなめ店」を開業しました。素材にこだわり愛情をこめて焼いているベビーカステラは、とても懐かしいにおいで優しい味がします。プレーン味だけでなく、チョコ味や宇治の抹茶を使った抹茶味、竹炭を使った十三ブラックと次々と新商品の開発にもチャレンジしています。客層は老若男女と幅広く、地域で愛されるベビーカステラ屋をめざしています。
中野氏がこの事業に挑戦したのは、知り合いの京都同友会会員からフランチャイズの話を聞いたことがきっかけです。BtoCのビジネスを経験することで新しいことが学べ、BtoBである本業にも生かせるのではないかという期待があり決断しました。
新事業に挑戦したことで会社にもたらした影響とは
機械部品製造会社とベビーカステラ屋という異なる業種で挑戦した結果、社内でよい影響が出てきています。まず、BtoCを経験することによりBtoBビジネスがより大切になったこと。サービス業は一人ひとり「人」として向き合う業種なので、人の魅力という観点で考えられるようになり「お客さんに会社・社員のファンになってもらう」という考えが本業でも大切であることを改めて学ぶことができたそうです。その影響は社員も動かし、製造で働く社員がよりいっそう自分の仕事に責任を持って働くようになったとのこと。
また「どんな人でも働ける環境を整えたい」という中野さんの理想を実現する一歩にもつながっています。人にはそれぞれ向き不向きがあり、人材のミスマッチングが起きてしまうこともありますが、業務の幅が広がるとそれぞれに合った環境で働ける場が増えます。製造業は男性従業員の比率が上がってしまう業界で、男性中心の価値観に寄ってしまうことが課題だと中野氏は感じていました。しかし、女性スタッフを雇用しやすいサービス業に挑戦することで女性社員も増え、さらにさまざまな雇用を生むことができ、自社がこれからの時代に合った企業へと変革していけると中野氏は確信しています。
「家族に誇れる職場づくり」をめざすため
中野氏は社員の満足度を上げることがとても大事だと考えています。そのためにも社員には仕事の厳しさを伝えているそうです。手加減せず仕事に向き合うと自分で何かに気づくことができ、大変な時に自分で乗り越える能力が身に付いて、自分に自信を持つことができる。社員にはそのような経験をしてやりがいを見つけて、働くことに誇りを持ってほしいと中野氏は強く思っています。
社員とともに新たなことを実現していく中野氏のさらなる挑戦に今後も目が離せません。
会社概要
カワモト・マニュファクチュアリング(株) | |
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設立 | 1973年10月 |
住所 | 大阪府大阪市淀川区三津屋南3丁目16番地24号 |
TEL | 06-6308-3533 |
FAX | 06-6308-6699 |
事業内容 | 金属加工業(製缶・溶接・機械加工・組立・装置試作など) |
従業員 | 37名 |
年商 | 5億3千万円 |
京都すずなり屋・十三かなめ店 | |
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創業 | 2022年11月 |
住所 | 大阪市淀川区十三本町1-9-15 |
TEL | 06-6300-7449 |
事業内容 | ベビーカステラ店頭販売 |