(株)橘髙 取締役総務部長 橘高 裕季氏(長崎)
橘高氏((株)橘髙取締役総務部長、長崎同友会会員)は42歳という若さで、取締役総務部長として代表取締役のお兄さんを支えています。
一番の課題は人材確保とのことですが、老舗企業とは思えないほど斬新なSNSやダイレクトリクルーティングを駆使して新卒採用に注力しています。また、お客さまや時代のニーズを的確に捉える創意工夫ができることや、人として正しい「考え方」を持った人材の育成にも常に努めています。
もちろん、同友会の「合同入社式」「新入社員フォローアップ研修」も活用しています。
社員と共に作った行動指針
(株)橘髙の経営理念は「社員の物心両面の幸せを実現する為にある会社である」「ホスピタリティ精神あふれる会社である」「時代の変化に対応する会社である」の3つで、会長(父親)が社長時代に社員さんと共に作った「ホスピタリティ」を行動指針として、「ホ」ットで心ある接客、「素」早い対応、「ピ」ッタリ心が通う営業、「タ」イムリーな提案、「理」屈よりまず行動、「徹」底した報連相、「い」らっしゃいませのあいさつの実践が徹底されています。
古きよき文化×成長のイノベーション
(株)橘髙は、海軍ご用達の船具店として1903(明治36)年「橘髙船具店」として創業、時代に合わせて社名も変更しながら、1973(昭和48)年高度経済成長の建築ブーム到来に伴い社名を「(株)橘髙」に改称しました。
現在は、建築資材を中心に、住宅用設備機器から、配管用資材、太陽光発電などのエコ商材、フェンスやガードレールといった外構資材まで2万点以上の多種多様な製品を販売しています。また、地域の上下水道施設や浄化槽、オフィスビルの給排水施設はもちろん、水周りの設備全般を幅広くサポートし、配管機械や作業工具から、鉄鋼業や食品加工業向けの大型機械まで取り揃えています。
100年に一度の変革と言われている長崎駅前周辺の商業施設の多くの設備は(株)橘髙が納入したものです。
(株)橘髙の強みの一つは、取扱製品「マルチメタル」です。ドイツのマルチメタル社の輸入総代理店として、日本で唯一販売しています。この製品は、水中などのあらゆる状況下でもさまざまな金属を接着することのできる特殊な接着剤です。お客さまにもそのよさが徐々に認知され、現在では販売先が日本全国に広がっています。
もう一つの強みは、現場に最適な建築資材や建設用機器を提供することで、施工業者の一連の業務をバックアップできることです。豊富な商品知識を持った営業担当や経験豊富な事務職の存在が、適切な資材の選定から素早い見積もりの提出につながっていて、適切さとスピード感が(株)橘髙の最大の武器となっています。
創業150年に向けて
橘高氏は、創業150周年に向けて、今、採用活動に大きな情熱とコストをかけて取り組んでいます。採用に際しては、「心」を大切にし、誠実さ、和の心、相手の痛みがわかる、感謝の気持ちがある、人を喜ばせることが大好き、何よりも、そういう心を持った人に集まってもらいたいと願っています。
そしてまた、これからの(株)橘髙は、老舗とベンチャーのかけあわせをめざしていく!ということもアピールしています。将来はホールディングス化も視野に入れ、いずれは社員にグループ会社の社長を任せる日もそう遠くないようです。そういう夢が持てる会社、何よりも、仕事を通じて社員が人間として成長できる会社にしていきたいと日々業務に邁進しています。
橘高氏の、創業150年に向けて「お客さまのお役に立ってなんぼ」の心構えで地域になくてはならない企業づくりへの挑戦は続きます。
(株)橘髙 | |
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創業 | 1903(明治36)年 |
資本金 | 3,000万円 |
従業員数 | 46名 |
事業内容 | 建築資材卸売業・ドイツ製特殊接着剤マルチメタル輸入販売 |
住所 | 長崎県佐世保市卸本町25-2 |
電話 | 0956-32-5301 |
URL | https://kittaka.co.jp/ |