物価高や賃金上昇、価格転嫁、人手不足など厳しい経営環境が続く中において、時代に対応した企業づくりや新たな仕事づくり、企業変革が求められています。激動の時代こそ、「労使見解」にもとづく経営指針の実践として採用・教育に継続的に取り組み、人間尊重経営の精神を基にした「人を生かす経営」の総合実践を通して、豊かな未来を創ることが重要です。そのためには、経営指針に地域づくりを位置付けることで地域課題を企業課題として捉え、社会や地域からの期待に応えられる企業づくりが求められます。

地域や日本経済の担い手である全国の同友会会員企業では、未来に向けて活路を見出すさまざまな取り組みがなされています。本連載では、「人を生かす経営」の総合実践に取り組む会員企業を紹介し、実践の輪を広げる手掛かりにしたいと思います。