【第49回】信頼と地域密着でつくる快適な住まい 丸和建設(株) 代表取締役 佃 久幸氏(高知)

丸和建設(株) 代表取締役 佃 久幸氏(高知)

 丸和建設(株)(佃久幸代表取締役、高知同友会会員)は、高知市に本社を構える建設会社です。創業は55年前、佃氏の父によって設立されました。現在は2代目として佃氏が代表を務め、10年前に事業を引き継いで以来、家づくりを通して地域社会への貢献を続けています。

相撲部屋のような始まりから、理念経営へ

 創業当初はハウスメーカーの下請けとして、大工工事を手がけていました。佃家の自宅には「住み込み大工」が暮らし、まるで相撲部屋のような雰囲気だったと言います。現在は社員10名・大工6名体制で、新築住宅の建築やリフォーム、さらには施設・マンション・店舗の施工も手がけています

 従来の「仕事は信頼でとってくる」「現場で学べ」といった経験重視の経営スタイルから、社員と理念を共有しながら取り組む“理念経営”へと舵を切りました。

「仕事は信頼でとってくる」― 信頼を仕組みに

 同社では、創業の精神でもある「仕事は信頼でとってくる」の思いも大切にしながら、お客さまからの入居後アンケートを「工務店の通知表」と捉え、社員全員で共有。日々の改善と品質向上に生かしています。また、住宅の定期点検(最長35年間)を仕組み化し、信頼を継続的に築く取り組みにも力を入れています。

 地域の方や施主を招いた「木工教室」も開催。大工の技と人柄を間近に見て体感してもらうことで、家づくりをより身近で楽しいものにしています。

防災に強い家とまちづくり

 熊本地震での炊き出し経験を機に、同社は防災意識を強化。会社や社員の住宅の家具の固定や備蓄は必須で行い、建築物件の家具は100%固定化をめざすとともに「1週間分の飲料水」を備蓄するなどの工夫をしています。

 また自社分譲地には、分譲地としては高知県初の防災倉庫を設置し、居住者が利用できる蓄電池や簡易トイレを常備。太陽光発電付きの街灯も導入し、災害時でも安心して暮らせる地域づくりを進めています。

提案力の強化と快適な住まいの追求

 「朝日を浴びながら家族で朝食を取りたい」「春は風通しのよい家にしたい」―そんなお客さまの思いを叶えるため、同社では敷地に実際に足を運び、隣地の建物状況も測定して周辺環境や風の流れ、日あたりシミュレーションなどを考慮した設計提案を行っています。

 また、建築後の住まいに温湿度計やランニングコスト(電気代・水道代など)を計測できる仕組みを導入。快適な暮らしのためのアドバイスや、エアコンの効率的な使い方、湿気対策など、実践的な提案も行っています。

「幸循環」の創造をめざして

 丸和建設の社是は「幸循環の創造」。これは「お客さま・社員・会社の幸せを循環させ、共に豊かになる社会をつくりたい」という思いから生まれました。

 近年、物価の高騰や金利の上昇など、住宅業界を取り巻く環境は一層厳しさを増しています。しかし同社には、「地震に強く、快適で経済的、そして安心して暮らせる住まいを届けたい」という強い思いがあります。

 さらに、家族構成の多様化や子どもの不登校など、現代社会が抱える課題に応じて、住まいに求められる役割もより繊細で多様なものとなっています。丸和建設は、お客さまと共にご家族の暮らしのビジョンを描きながら、一人一人の生き方に寄り添う住まいを提案し、多くの幸せな家庭の基盤を築いてきました。

 その使命感と誇りを胸に、丸和建設はこれからも「幸せの循環」を広げるために、邁進します。

丸和建設(株)
創業 1970年
資本金 1000万
社員数 10名
事業内容 住宅、賃貸マンション、福祉施設、倉庫、店舗等の新築及びリフォーム
住所 高知県高知市南万々59-2
電話 088-875-7400
URL https://www.maruwa.biz