
(株)田和農機 代表取締役 田和 慎司氏(和歌山)

和歌山県海草郡紀美野町にある(株)田和農機(田和慎司代表取締役、和歌山同友会会員)は、1936年創業の老舗農機具店で、これまで地域の農業に携わる方々のために尽力してきました。田和氏は3代目として、地域農業の活性化に力を注いでいます。
同社は、2020年に法人化。トラクター、田植機、コンバイン、乾燥機、籾摺り機、耕うん機など各種農機具を取り扱っており、特に中古農機買取販売事業に力をいれています。きっかけは地域の農家がどこで中古農機具を買っていいかわからないという課題があったことです。中古農機具の取扱いや情報を積極的に発信することで、農家のニーズに応えてきました。今では和歌山県実績NO1で、地域の農家から好評を得ています。
経営指針の成文化と指示ゼロ経営をめざして

和歌山同友会には2014年に入会し、その後、経営指針書を作成しました。当時の指針書は社長だけのものになっており、社員へは指示することで事業を運営していました。しかし、社員が増えるにつれて、社長のワンマン的なやり方では限界を迎えました。
そんな時同友会の先輩から「指示ゼロ経営」を教わり、自社でも取り組むことを決意しました。そのためにはこれまで社長だけのものだった経営指針書をもう一度見直し、社員と共に作り上げることが必要だと考えました。
社員と共に経営指針書成文化セミナーを再度受講し、経営理念を「日本の農業をバージョンアップ」と定めました。農業サポート企業として、アイデアと技術で生産者を支援するという方針が明確になり、社員とも共有することができました。
その基本理念をもとに、自社に必要なことを考え、社員とともにMG研修に参加したり、MQ会計を学んだりしたことで、社員が自社や自分自身の数字(価格、原価、数量、固定費など)を分析する必要性を理解し、自ら考え行動するようになりました。また、利益などの目標を社内の見える場所にグラフで掲示し、情報を共有することで、各自のモチベーション向上にもつながるようになりました。「理念や数字を共有するようになってから社内の雰囲気もよくなった」と田和氏。
またこの間、田和氏が特に印象に残っているのが、兵庫同友会の会員が主催するMG研修に参加した際に聞いた「経営指針とMGは二本柱」という考え方でした。実際に、その両方を実践している企業を訪問し、大いに参考にしました。
日本の農業をバージョンアップ―和歌山の農業を自動化する会社

和歌山県も他の地方同様に少子高齢化が深刻です。しかし、和歌山県にとって一次産業は経済における重要な基盤。田和農機は農業全体の発展を心から願い、生産者と地域を元気にするという大きな目標を掲げています。「自動化技術の導入や省力化機械の提供を通じて、こうした課題の解決に貢献し、少しでも農業を未来へつなぐために、アイデアと技術の向上をめざし、社員と共に新たなことに挑戦していきます」と熱く語りました。
人材育成と今後の目標
「若い人が入りたいと思ってくれるような会社にしたい」と語る田和氏。「働きやすい環境づくりや研修制度の充実を通じて、社員の成長を支援したいと考えています。また、和歌山になくてはならない農業サポートの会社をめざすべく、社員には地域の農業を支えているという自負をもってもらい、今以上の自立型の会社づくりをしていきたいと思っています」と話します。地域課題の解決と農業の発展のため、社員と共に頑張る、田和農機のこれからの活躍に注目です。
| (株)田和農機 | |
|---|---|
| 創業 | 1936年 |
| 設立 | 2020年 |
| 資本金 | 300万円 |
| 従業員数 | 4名 |
| 年商 | 7,500万円 |
| 事業内容 | 農機具の販売・修理 |
| 住所 | 和歌山県海草郡紀美野町下佐々165-1 |
| 電話番号 | 073-489-3232 |
| URL | https://noukiya.com/ |










