
(株)福祉工房K’s 代表取締役 豊福 和明氏(長崎)
長崎県佐世保市を拠点とする(株)福祉工房K’s(豊福和明代表取締役、長崎同友会会員)は、多岐にわたる福祉サービスを通じて地域社会に貢献している企業です。前身のNPO法人から事業展開のスピードと柔軟性を高めるため、2015年に(株)福祉工房K’sへと組織変更しました。施設名も「まごのて」から、障害のある神様としての物語を持つ「えびす」に改名し、高齢者、障害者、そして学童の3領域を1つの建物で一体的に支援する事業をスタートさせました。

この根底にあるのが、「幼老統合ケア」です。豊福氏は、世代を超えた交流がもたらす相乗効果に価値を見いだしています。「認知症の高齢者でも、子どもの笑顔を前にすると『何かを教えてあげたい』という気持ちが芽生え、それが結果的に利用者全体の活力につながる」と語ります。現在、同社はデイサービス、放課後等デイサービス、有料老人ホームなどを運営しています。
また同社は、定期的なイベント開催だけではなく、利用者と地域をつなげる取り組みも積極的に実施しています。デイサービス利用者から寄せられた「日常の買い物に困っている」という声を受け、地元のスーパーが取り組んでいる移動販売事業に相談。8月からは移動販売車が「えびす」へ来訪する取り組みを開始しました。放課後等デイサービスでは、障害のある子どもたちに対し、「健康・生活」「運動・感覚」といった五領域に基づいた個別支援計画を作成し、多角的な療育支援を展開しています。
地域に根ざす「原点回帰」と新たな事業構想

サービスの提供を続ける中で、同社は地域に潜む深刻な課題に直面しました。それは、高齢化率の高い地域で増加する独居・老老世帯の孤立化です。
「介護保険料を支払っていても、認知症や身体機能の低下により、申請手続きにまでたどり着けず、必要なサービスを受けられない高齢者が多い」と豊福氏は危機感を募らせます。企業の成長は地域社会の安心なくしては成り立たないという「原点回帰」の考えから、同社は地域貢献へのコミットメントを強化。豊福氏自ら、年内にも民生委員を務め、行政と地域住民との橋渡し役として、支援の隙間にいる孤立者へ手を差し伸べ、孤独死の防止に取り組む考えです。
さらに同社は、地域課題の解決と新たな成長の柱として、「農福連携」の構想を描いています。農業分野の労働力不足と福祉の連携を図り、6次産業化や交流人口の増加をめざす取り組みを近い将来、具体化させる予定です。
毎年作成している経営計画書の共有により、全社員間でモチベーションと行動を統一し、安定した組織運営を実現している福祉工房K’s。同社は今後も、地域に欠かせない存在として、関わる全ての方の笑顔という“福祉の花”を咲かせ続けることをめざします。
経営理念
私たちは、福祉文化活動を通じて少子高齢化の中でこそ 安全で安心できる「住みやすい地域づくり」に貢献します。そのために、”福祉の花”を咲かせます。
| (株)福祉工房K’s | |
|---|---|
| 設立 | 2009年 |
| 事業内容 | 福祉サービス |
| 住所 | 長崎県佐世保市天神5丁目9-26 |
| 電話 | 0956-59-5701 |
| FAX | 0956-59-5702 |
| URL | https://ks-ebisu.co.jp/ |










